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叙述トリックのミステリーおすすめ名作5選!

投稿日:2018年5月31日 更新日:

叙述トリックおすすめ

叙述トリック物のミステリー小説を紹介します。全て私自身が読んだものです。

叙述トリックとは

ミステリ小説において、文章上の仕掛けによって読者のミスリードを誘う手法。 具体的には、登場人物の性別や国籍、事件の発生した時間や場所などを示す記述を意図的に伏せることで、読者の先入観を利用し、誤った解釈を与えることで、読後の衝撃をもたらすテクニックのこと。

はてなダイアリー

まじか!そうだったのか!という衝撃が気持ちよく、読み返すことで発見があるのが面白いですね。

これは叙述トリックがある作品だよ。と紹介されると、ある意味ネタバレになってしまうんですが、叙述トリックを読みたいので避けられないジレンマがあります(笑)

内容の紹介は軽くしますが、物語の核心には触れていないつもりです。

 

真相を見破ってやったぜ!というのより、気持ちよく騙されたいほうなので、読む時は頭からっぽにして読むようにしています。

何かが仕掛けられているとわかっていても騙される作品も多いので、自信を持ってオススメできます。

葉桜の季節に君を想うということ

何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。そんな折、自殺を図ろうとしているところを救った麻宮さくらと運命の出会いを果たして―。あらゆるミステリーの賞を総なめにした本作は、必ず二度、三度と読みたくなる究極の徹夜本です。

個人的に一番オススメな叙述トリック本。

評価が真っ二つに分かれる作品で、Amazonでの評価は均等に5評価分かれている。

ミステリとは思えない素敵なタイトルだが、いきなりセックスしているシーンから始まるという切り口。

トリック自体も素晴らしいと思ったが、ラストの自己啓発的な語り口は人生に勇気を与えるもので、素直に感動できました。

素直に騙され、感動した作品です。

密室殺人ゲーム王手飛車取り

“頭狂人”“044APD”“aXe(アクス)”“ザンギャ君”“伴道全教授”。奇妙なニックネームの5人が、ネット上で殺人推理ゲームの出題をしあう。ただし、ここで語られる殺人はすべて、出題者の手で実行ずみの現実に起きた殺人なのである…。リアル殺人ゲームの行き着く先は!?歌野本格の粋を心して堪能せよ。

「葉桜の季節に君を想うということ」がとても面白かったので同じ著者のミステリということで読みました。

まず設定にものすごく惹かれた。

ミステリが好きすぎて実際に行った殺人をネット上で互いにミステリとして出題しあうという奇抜な設定。

既に実行済みの殺人事件なので犯人は誰か?は出題者本人と決まっている。

いわゆるフーダニット(誰が?)、ホワイダニット(なぜ?)は問われず、ハウダニット(どのように?)のトリックを登場人物とともに考えることになる。

設定を利用した奇抜なトリックもあり、けっこう驚かされました。

「密室殺人ゲーム2.0」「密室殺人ゲーム・マニアックス」と続きますが、先が気になり全部読んでしまいました。

十角館の殺人

十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の七人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける!’87年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作が新装改訂版で登場。

「”たった一行”が世界を変える」でとても有名な著作。館シリーズの1作目で「水車館」「迷路館」と続き、現在9作まで続いています。

自信を持ってオススメできます!これはもうホントに面白いです!(語彙力なし)

設定はよくあるクローズドサークルの孤島でどんどん人が死んでいき、犯人は誰か?というものですが、あの一行に驚かされることでしょう。

是非読んでみて下さい。

 

この作品で綾辻行人のファンになり、館シリーズはもちろんのこと、ほとんどの作品を読みました。

「アガサ・クリスティ」の「そして誰もいなくなった」のオマージュで、読んでいればところどころにニヤリとできる部分があります。

なので「そして誰もいなくなった」を読んでおいた方が楽しめるでしょう。

あまりに有名な作品なので読んでおいて損はないかと思います。

殺戮にいたる病

永遠の愛をつかみたいと男は願った――東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。犯人の名前は、蒲生稔! くり返される凌辱の果ての惨殺。冒頭から身も凍るラストシーンまで恐るべき殺人者の行動と魂の軌跡をたどり、とらえようのない時代の悪夢と闇を鮮烈無比に抉る衝撃のホラー。 (講談社文庫)

ゲーム好きには「かまいたちの夜」のシナリオ担当として有名な我孫子武丸。

短いのでサクッと読めます。

猟奇的なシーンが多いですが、物語は淡々と進んでいき、最後にコロっと騙されます。

叙述トリック物の導入にはいい作品だと思います。

ハサミ男

美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。3番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる。精緻にして大胆な長編ミステリの傑作! 【2005年公開映画「ハサミ男」原作】(講談社文庫)

犯人であるハサミ男視点で描かれ、自分の手口を真似て殺した偽ハサミ男の正体を追うという面白い視点。

ハサミ男には自殺願望があり、あらゆる方法で自殺を試みますが失敗します。

その度に出てくるもう一つの人格「医師」とのカウンセリングがサイコパスな感じでとても面白いです。

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