フリースタイルダンジョン Season2 Rec4-5 GADORO vs R指定 のリリック書き起こしと解説です。
Round1
踏んだと思われるライムを青、赤、緑、などで同色にしています。見逃しているものや、踏む意識がなかったものまで含んでいるかもしれません。
ここ踏んでいたのか!という気付きになって楽しむことが出来たら幸いです。
BEAT Grindin’/Clipse
R指定
皆家帰って Youtubeでチプルソって調べて
コイツにそっくりやから チプルソのスタイルコイツ丸パクリ
お前みたいな 雑魚MC ここはバリアフリー
だけどお前の顔面につける紙やすり
秋なすびは食わせられへん まるで802(ハチマルニ)でかかれへん
お前はパクリだけ 最初の4小節即興
後の4小節 全部ネタや
非常に具体的なDisですがGADOROは今まで幾度もチプルソの真似と言われています。
最近では自分のスタイルを完全に確立していると思います。
802はラジオ局のFM802のことでしょうか。
GADORO
結局それだけしか言えねぇ
チプルソっていうネタお前が言うと思わんかった
それは2014年までお前は負け クソなMCは脱線
ロン毛+ヒゲ面がトレードマークのコイツ倒し
奇跡起こすフォレスト・ガンプ
去勢をはるだけの往年のChampも
俺を目の当たりにすれば奴隷と化す
チプルソは言われ飽きてる感じですね。
トレードマークからの奴隷と化すまではネタと言われても仕方がない完成度です。
R指定
フォレスト・ガンプみたいに自分に駄目なとこがあっても
ステージ上に上がってきた俺
な、聞いたら分かるやろ 残りのロン毛からのやつ
完成度高すぎて 書いてきた歌詞みたいや
お前即興じゃねぇな ネタを丸暗記?
まるで安物のメッキ ドンキのアルマーニ
フリースタイラーとしてあるまじき行為
俺 ラップジャンキー 俺のしゃべり 桂春団治
事前に言ってたので、説得力がありGADOROにかなり突き刺さります。
GADORO
ジャンキーじゃないよ お前は缶ビール飲み干したような生ビール
つまり 缶チューハイ 眼中ない
髭面 お前ちょっとどいとけ
くそみたいなWack MC お前近距離過ぎて気持ち悪ぃんだ馬鹿野郎
俺は本音でやってる 本心でバトルやってやろうじゃねぇか
コイツはマジでそう 手出すのは無しか
まるでこんにゃく打法 金なし 近鉄の梨田
ゴリゴリ近づいてくるR指定に本音が飛び出します。
結果は1:4でR指定の勝利。
Zeebraからバトル中できるだけ相手に触れないようにと忠告が入る。
Round2
BEAT ライミン術/HILL THE IQ and DJ KOUSUKE
R指定
一つ注意 手は出すな その程度のスキルで出しゃばるな
俺のスキルで届く天高くな
俺はしっかりスキル磨いて切磋琢磨
お前ちゃんと睨んでるか?
近づいても所詮そのくらいの根性しか無い
しっかり仕込んできたネタ もうネタ切れか?
ならば俺はスタミナは切れねぇ 歌で歌うだけだ
GADOROの弱みを一つ一つ指摘し突いていきます。
GADORO
俺もしねぇぜスタミナ切れ このバトル無駄にはしねぇから
しっかりとかかってこいや
指でなぞらえたようなライム まるで目次のなぞり書き
お前のラップにしおりはねぇな
そんな感じでしっかりと伝えてくれ
いけすかんような感じ お前のヒゲ面
何回も言うが もしお前彼女とチューした時でも
お前彼女から嫌がられるような顔面だな
指摘点を返せず、後半も詰まってしまうGADORO。
R指定
彼女に嫌がられても 彼女に金を借りるような
ダサい真似はしないのが俺のやり方
俺はラップ 耳元で言うだけで彼女はしっかり落ちる
お前みたいに借りは返さずな
何だ?お前俺の見た目dis
今になってそんな事言ってるお前のほうがスタミナ切れ
歌いまくれ 使いっぱしりのネタで
お前GADORO 宮崎にコイツが塗った泥
GADOROの借金話を持ち出して返します。
宮崎に塗った泥は強烈ですね。
GADORO
スタミナ切れと歌いまくれって全然韻踏んでねぇぞ
もっとしっかりと語尾を厚く拾って来い
そんな状況だ でも噛んだけどなんだかんだ 範馬なんだ
アンダーグラウンド盛り上げる俺がGADOROだ
しっかりと伝えるまだまだ負けられねぇ
1対1審査員 しっかり空気読んでください
次の三本目で今日全て覆す
お前の下手さはすぐバレる
スタミナ切れと歌いまくれは確かに全踏みではないですね。
しかしR指定に比べるとたいした攻撃にはなりません。
範馬は漫画「グラップラー刃牙」の主人公、地下闘技場(アンダーグラウンド)で戦う漫画です。
噛んだり詰まったり、審査員に媚売るようではさすがに勝てませんね。
結果は0:5でR指定のクリティカルヒット。
R指定のDisが具体的で強烈に突き刺さっていましたね。
この試合に関しては残念なGADOROでしたが、翌年の1月にKOK優勝。
直後の札幌のMCバトルイベントにGADOROが来た時、目の前で見ていましたがそれも優勝、ライブも非常にかっこよかったです。
さらに翌年2018年のKOKも連覇し、ネタライムと言われることが多かったGADOROですが、自分のスタイルを確立しました。
音源が非常にかっこいいので是非一度聞いてください。