10年前には格ゲーに関する本なんて攻略本のような物しかなかったが、今ではプロ格闘ゲーマーも沢山生まれ、その地位はどんどん上がっているように感じる。
それにしたがって様々な書籍、漫画などが発売されるようになった。
格ゲープレイヤーの私としてはとてもうれしく、本棚の一角は格ゲーコーナーのようになっている。
紹介するこれらの本は全て読破し、所持しています。
内容を軽く紹介するので参考にしてみて下さい。
目次
勝ち続ける意志力
2013年のアマゾンのKindle新本書1位を獲得。
ゲーム業界だけでなく、経営者などの別分野からも絶賛されている本書。
格闘ゲームについて書かれている訳ではないので、ゲームの知識がなくても全く問題ありません。
なぜ勝ち続ける必要があるのか?そのためにはどう考え、どう行動するかについて、自分の人生をなぞりながら語られていて、とても為になるすばらしい内容です。
本当にオススメの一冊です!私は3回ほど読み直しています。
勝負論 ウメハラの流儀
「勝ち続ける意志力」は自己啓発書的な人生における考え方を語られている本でしたが、こちらは勝ち続けるにはどうすればよいか?に絞って書かれています。
格闘ゲームを例に書かれていますが、あらゆる業界に応用して考えられる内容だと思います。
なぜ勝ち続けることの大切さ、基礎固めや思考法、メンタルコントロールなどについて書かれています。
勝負の世界に生きている人はとても参考になると思います。
格ゲーの話はもちろん理解できますが、自分の場合ポーカーに当てはめて考えることもできました。
1日ひとつだけ、強くなる。
今までの本はゲーマーじゃない人にも通用するよう書かれていたが、本書は割と格闘ゲーム依りな内容が多め。
どう攻略するのか?どう自分は成長するのか?について多く語られています。
2013年に行われた韓国の超強豪インフィルトレーションとのエキシビションマッチ。
圧倒的リュウ不利と言われる中、10-2で下した伝説の試合。
そして2013年のDream hackで1試合目ラウンド目に昇竜拳を4連発当て、ものすごく盛り上がった試合。
この2つの試合で、何を考え望んだのかが、詳しく語られています。本書を読んだ後試合を観ると更に楽しめますよ。
悩みどころと逃げどころ
社会派ブロガーちきりんさんとの対談本。
いわゆるエリートとして突き進んできたちきりんさんと、学校では居眠りばかりの劣等生ウメハラが「学校」や「教育」について語り合います。
最初はまあ意見の合わないこと合わないこと(笑)しかし、話を突き進めていくと本当の根っこの部分は噛み合う様子が面白い。
ちきりんさんの存在は知っていましたが、詳しくは知りませんでした。
これを読んでホント変わった人だな~と思いました。
今までの本とは全く違うことばかり語られていて、これもまた面白かったです。
ウメハラコラム 拳の巻
月刊アルカディアに連載されていた、ウメハラコラム・道をまとめた一冊。
格ゲープレイヤーからによる質問に答える形式です。
仲の良いモリカワ氏との会話形式で、言いたいこと言い合う、一切気兼ねなしな感じがいいですね。
後半のほうは引退についてや、格ゲーと麻雀との共通点、好きなもの嫌いなものなどのパーソナルな部分にも触れています。
ウメハラ FIGHTING GAMERS!
梅原大吾についての初のコミック化。
Webコミックサイト ヤングエースUP で連載中の漫画を書籍化したもの。現在も連載中で無料で読むことができる。
各単行本に描き下ろしオリジナルエピソードも収録されているので、Webだけ読んでいた人にも価値あり。
ウメハラ本人が監修しており、実話を元にしたもの。
2巻までは格ゲー五神であるヌキがヴァンパイアーセイヴァーでウメハラと初対戦してからライバル視し、ストリートファイターZERO3の決勝戦で戦うまでをヌキ視点で描かれている。
ゲームの描写や背景が細かく、よく調べていることがわかります。モブキャラなどにもこれ多分あの人だなって人がちらほら居るのが面白いです。
自分はこの時代のゲームセンターを知らないのですが、当時の雰囲気をよく再現しているんだと思います。
自分は格闘ゲーマーなので十分楽しめますが、やらない人にとってはどう感じるのかはイマイチわかりません!
ウメハラ To live is to game
ウメハラ FIGHTING GAMERS!の前身的存在、言わば0巻。
ウメハラ初コミック可で連載ではなかった為、読み切り形式のような一話完結エピソードとなっている。
これを元に作られニコニコ動画にアップされたMAD動画がめちゃくちゃかっこいい。
東大卒プロゲーマー
格ゲー五神の1人、ときど(谷口 一)による初書籍。
「東大卒なのになぜプロゲーマーに?」何度もされてきたこの質問に、ときどは答えることができなかった。
数々の対戦や敗北を経験し、それに答えられるようになるまでの経緯を書かれたものです。
マイナスイメージでしかなかったゲームをやる言い訳のために勉強も効率よくやってきたときどが、いざプロゲーマーになるときは相当悩んだ。
その苦悩について詳しく語られている。
いざプロゲーマーになれる時に東大を出たのに…と揺らいでいたときどが父親に相談した際の一言。
わかっていないかもしれないけど、この業界が、おまえの考えるとおりに発展していったとしたら、『東大卒』の肩書きもきっと、そこで役立てられるはずだよ
という言葉が印象的でした。
「せっかく東大に入学したのに」ではなく「東大に入学したからこそ」に変わった瞬間です。
プロゲーマーになったとしても、東大で学んだことはムダにはならないと気付かされ、この父の言葉でプロゲーマーになると決意できたのでした。
配信などではあまり触れられなかったが、本書で知ることが出来た内容が多く、とても面白かったです。
eスポーツマガジン
eスポーツというくくりだがこのVol1ではほとんど格ゲーマーへのインタビューです。
インタビューは一人あたり3ページ以上に渡り、かなりボリュームがあり読み応えがあります。
実はかなりガチの格ゲーマーであるゴールデンボンバーの歌広場淳のインタビューは貴重だと思います。
アールの部屋の企画「金爆『歌広場 淳』は本当に格ゲーガチなのか!?」で伝説のオタクと色々話されていましたね。
3rdSTRIKEやギルティをかなりやっていたようです。
あぁ、これは絶対にわかじゃないなって伝わってきたので好きになりました。
突撃!となりのプロゲーマー
「くつきかずや」による格闘プロゲーマーへの取材を漫画化したもの。
プレイヤーにスポットを当てており、1巻では「ときど」「板橋ザンギエフ」「ふ~ど」「sako」「マゴ」「ウメハラ」が主に登場しますが、他のプレイヤーもかなり登場します。
あらゆる海外大会にもついていって密着してた様子がわかります。
漫画なのでとても読みやすいですね。格ゲーを知らない人に配慮を感じる内容なので、格ゲーのプロって何?って人にはかなりオススメしやすい一冊になっていると思います。
ちなみに2巻では「ももち&チョコ」鉄拳の「ユウ」「ノビ」、3巻では「かずのこ」「ハイタニ」「ボンちゃん」にスポットが当たります。
ハイスコアガール
「ミスミソウ」や「ゆうやみ特攻隊」などでも有名な「押切蓮介」による格ゲー漫画。
2014年に突如休載し予定していたアニメ化もなくなってかなりショックを受けました。
なんだかんだあって和解し、アニメも放送予定。かなり楽しみにしていたので一安心。
格ゲー漫画というより主人公のハルオと女子2人による三角関係の恋愛模様がまーーーーー面白い。
90年代のゲーセンにあったゲーム(主に格ゲー)を色々やりこみながら、小中高校と時間は進んでいきます。
ハルオが悩んでいる時に時折ゲームキャラ(主にガイル)がハルオに語りかけてくるところも面白いですね。
「格ゲーで勝ったら私と付き合って!」という展開になり、ハルオを真剣勝負するところがヤバイ、めっちゃ面白い。
いつかみのれば
まさかのコミック百合姫で連載中の格ゲー漫画。
百合姫で連載されているとは思えないほと格ゲーに関しては内容はガチ。
題材のゲームは鉄拳ですね。システム面はかなりわかりやすく解説されています。
まだ巻数も浅いのでストーリー的にはまだまだですが、格ゲー好きなら読んでいてわかるわ~というセリフが連発されていて面白いですよ。