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【ボードゲーム】インストのやり方、コツ

投稿日:2018年5月9日 更新日:

ボードゲームのインストについて

ボードゲーム界隈では「インストが上手い人」と称される人がよくいる。

下手な人と呼ばれる人はさすがに聞いたことはないが、この「上手い人」とは普通の人と一体何が違うのか?理想のインストとは一体どのようなものなのか?を考えてみました。

要チェック!

インストとは

インストって何?

ボードゲーム界隈ではルール説明のことをよく「インスト」と言います。

ボードゲームは種類がとても多く、プレイヤー全員がルールを把握していないことが多かったり、ルールの説明書自体がわかりにくいものもあり、ゲーム開始前に「インスト」がよく行われる。

よく「インストできる?」とか「インストお願い!」などの会話が行われています。

 

インストラクション(Instruction)の略ですが、自分はずっとインストール(Install)の略だと思ってました。

インストの目的、重要性

なぜインストをするのか?というと「正しいルールをプレイヤー全てに理解させること」となるでしょう。

ルールの把握が不十分なプレイヤーがおり、思っていたプレイができなかったり、勝ちを逃してしまうと、ゲームの楽しさを損なってしまいます。

インストの不十分により、そのゲームを二度と遊ばなくなってしまったりするのはもったいないですね。

 

さらに、ゲームの魅力、面白さを伝えることができると完璧なインストだと言えるでしょう。

素晴らしいインストによって、ゲームの魅力を伝え、スムーズなゲーム運びを提供をし、インストされている時間すら楽しいと思わせることが出来たら、その後のゲームプレイの楽しさは約束されているも同然でしょう。

「楽しさ」を感じる部分は人によって違いますが、自分がインストしたゲームが「面白かった!」と言われると、とても嬉しいですね。

インストの流れ

世界観、設定の説明

宝を集める海賊

多くのボードゲームにはそれぞれの世界観があり、プレイヤーはその疑似体験も楽しさの一部だったりします。

「◯点稼いだ人が勝利だよ。」ではなく、「みなさんは海賊となって世界中の海を渡り、宝物をより多く集めた人の勝利です。」のほうがよりゲームが魅力的に伝わるかと思います。

 

ゲームには製作者が意図して作り出した世界観やこだわりがあり、それらがわかるとコンポーネントの細かい点に面白い発見があったりもします。

ゲームタイトルの意味なんかも説明できると素晴らしいでしょう。

勝利条件を最初に説明する

勝利条件、ゲームの目的を説明せずに、プレイヤーが出来ることを先に説明していると、何のためにそれをするのかわかりません。

インスト中は口を挟まないようにしてますが、これだけはさすがに聞きたくなってしまうことがあります。

 

何のためにその行動をするのかがわからないと、せっかく説明してくれているのに全然頭に入ってこないんですよね。

得点が2番目に多い人が勝利などの特殊な勝利条件の場合、それをオチとして言いたいが為に、最後に持ってくることがありますが、それも避けたほうが良いと僕は考えます。

すごい大切なことなのでもう一度言います。ゲームの勝利条件、目的を最初に説明しましょう。

ゲームの大まかな流れ、終了条件

ラウンドやターンなどがあるゲームの場合、その回数や10点達成したら終了など、区切りやゲームの終了条件を説明しましょう。

これも後に説明するのではなく、できることより先に説明したほうが、ゲームの全体像を掴みやすいので良いと思います。

手番で出来ること

インストを受けている人は、ゲームのルールが気になっているのではなく、自分は何を出来るのか?が気になっていることが多いです。

「プレイヤーの出来ることは3つ!◯と△と□です」など、最初に簡潔に言ってあげてから、それぞれを説明すると理解しやすいと思います。

細かいルール、例外、禁止事項など

ゲームによって千差万別なので難しいですが、かなりのレアケースなど、あまりに細かい部分を説明しすぎるのも良くないでしょう。

ゲームに参加するのであれば、その例外が発生しそうになった時に補足する形で十分かと思います。

質疑応答

手をあげる男の子

最後に質問ありますか?と聞いてあげると、気になっていたことを聞けるタイミングが設けられ、質問しやすくなりますし、経験者も聞いていた場合、抜けていた部分を補足してくれたりもします。

説明の合間に、ここまでで質問ありますか?と聞いてあげてもいいでしょう。ゲームの核となる部分を理解できていなかった場合、その後の説明が全然頭に入ってこないので、助かるかと思います。

注意点、受ける側の時

コツ、アドバイスなどを言い過ぎない

自分で戦略を考え、新しい発見をすることはボードゲームにおける楽しさの一つです。

「この行動は弱いのであまりしないほうがいいです」とか「これとこれを組み合わせると強いです」などは、自らで発見して学ぶ楽しさがあるので、これらを先に言ってしまうと、その行動を取りにくくなったり、「これが強いらしいからそうしよう」と、発見の楽しさを奪い、プレイの幅を狭めてしまいます。

ルールを聞いた段階で強いと思うプレイを考えるのは、そのプレイヤーのスキルです。

ゲームのルールではなく知識を与えてしまっているので、それらは避けてゲームの面白い部分、ジレンマなどを伝えるのがいいと思います。

 

しかし、これはゲームを行っているメンバーによるでしょう。

とにかく勝ちたいタイプのプレイヤーは、最初から強い行動を知りたいですし「聞きたくない!俺は自分で考えたいんだ!」というプレイヤーもいるので相手に合わせて考える必要があるでしょう。

質問された場合や、経験者ばかりの中に初心者が混ざっている場合などは、ある程度教えてあげたほうがゲームバランスは保たれるかと思います。

インストを受ける時

微笑み

「難しい」とか「わかりにくい!」などの文句や、スマホを触ったりするのは論外ですね。

口出しせずにじっと聞き、普通最後に質疑応答の時間は設けられるので、その時にまとめて聞きましょう。

理解できていなさそうな人がいる時は、声をかけて一度確認したほうが良いと思います。どんどんついていけなくなってしまう可能性があるので助かるはずです。

 

自身がプレイ済のゲームでルールを十分把握しており、他の人がインストをしている時は、抜けている部分があったら最後に補足してあげるといいでしょう。

合間に口を挟んでばかりいると「じゃあお前がやれよ!」となりかねないのでインストしている人の気分は良くないでしょう。

 

また、ゲーム後にインストミスが発覚しても、責めないようにしましょう。誰しも間違いはあります。

全員同じ条件でプレイしたので、平等だったと考えましょう。

「インストをしてもらっている」という敬意を持ってインストを受ければ間違いないかと思います。

まとめ

まとめると、インストの流れはこのようになります。

1.世界観、設定の説明
2.
勝利条件
3.
ゲームの大まかな流れ、終了条件
4.手番で出来ること
5.細かいルール、例外、禁止事項など
6.コツ、アドバイス等(テーブルメンバーによる)
7.質疑応答


様々な種類があるので全てこうしろとは言えませんが、大まかにこの順番で説明すればいいと思います。

ルールが複雑なゲームの場合、細々丁寧に説明するよりも、とりあえず練習ゲームをしてみたほうが理解が早いケースもあります。

 

インストにはプレゼン力や気配り、コミュニケーション力など様々な能力が試されます。

そんなに気負ってやるものではないですが、インストする立場になったらより良いゲーム体験を提供できるよう努力したいですね。

 

知っていることを知らないという立場になって考える、というのはとても難しいです。

仮に「じゃんけん」を知らない人にじゃんけんをインストするとして、あなたはどう説明するでしょうか?

考えてみると面白いですよ。

 

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